詩のようなもの

ぽろぽろと綴ります。

彼女は透明な翼を持っていた

けれど飛べないのだと彼女は言った

何もかも透過してしまうらしい

光も 風も 音も 心も

その翼に

彼女は押し潰されそうになっている

何もかも透過してしまうから

この世の全ての重みが

彼女の背中にのしかかる

翼が輪郭を持てば

彼女は翼に護られて

どこまでも飛んでいけるはずなのに


子どもは家族を選べないから

拠点の旗を立てられない。


言葉を持たぬ魂が

何かを伝えようとしている。

耳をすます者はいるか。

目をこらす者はいるか。

どこにも誰もいないことを悟った魂は

再び言葉のない世界に閉じこもる。


かみさまは、

にんげんがつくったものだから、

ねがいをかなえることなんて

できやしないのだ。

もしほんとうにできるなら、

にんげんがとっくにかなえてる。

にんげんにできないことは、

かみさまにはできないのだ。

あかんぼうにもどってあいされることも、

あいするあのひとをいきかえらせることも。


夢の中で、

わたしは膝を抱えて座っております。

そよ風が、

わたしを少しずつ削り落としてゆきます。

何百年か、何億年かかけて、

わたしが心臓だけになったとき、

本当の愛を知ることができましょう。

そうしたら、拾ってくれた誰かを

わたしは永遠に愛することが

できるでしょう。


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