「生きる」と「死ぬ」が両立する人はいる。
死んだように生きるしかない人。
死ぬときに初めて生きた心地になる人。
わたしはどちらだろう。
あなたはどちらだろう。
どちらでもあるし、どちらでもない。
だってどちらも同じだから。
他愛ない話。
「生きる」と「死ぬ」が両立する人はいる。
死んだように生きるしかない人。
死ぬときに初めて生きた心地になる人。
わたしはどちらだろう。
あなたはどちらだろう。
どちらでもあるし、どちらでもない。
だってどちらも同じだから。
子どもは家族を選べないから
拠点の旗を立てられない。
言葉を持たぬ魂が
何かを伝えようとしている。
耳をすます者はいるか。
目をこらす者はいるか。
どこにも誰もいないことを悟った魂は
再び言葉のない世界に閉じこもる。
まだ、
自分のスタイルというものがないから、
なにか強いものに出会うと、
炎に包まれるように隔絶されて、
自分のありかが熱でとけて
わからなくなる。
かみさまは、
にんげんがつくったものだから、
ねがいをかなえることなんて
できやしないのだ。
もしほんとうにできるなら、
にんげんがとっくにかなえてる。
にんげんにできないことは、
かみさまにはできないのだ。
あかんぼうにもどってあいされることも、
あいするあのひとをいきかえらせることも。