ISSYA

真ッッッッッッ黒

目が覚めると、ベッドの脇に彼女が立っていた。彼女の家のベッドを占領して、いつの間にか寝てしまったらしい。彼女は深刻な顔でこちらを見ていて、あぁ、こりゃ怒られるなと思った。

「話があるの」

はい。

あたしね、最近、悩んでいたの。どこに行っても、あたしに似ている人がいるの」

似ている人?

「ええ。よく目が合うし、目が合ったらニヤニヤ笑いかけてくることもあって、気持ちが悪かったの」

なんだか変わった説教だな。まぁ、でも、悩みに気づけなかったのは悪かったよ。どうしてほしい? 警察行こうか?

「いいえ、もう大丈夫。解決したから。ある日ね、廊下の奥の鏡を見たら、居たのよ、あたしに似たそいつが。あたしね、分かっちゃったの。それはね、あたしのふりをしたストーカーだったのよ。今までハッキリしなくてグレーゾーンだったものが、真っ黒になったのよ。真ッッッッッッ黒に! 正体を突き止めたのよ!」

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