web上で連載してみる

公募落選作を手直しして、web上で連載するという試み。

本にして新刊として販売してもいいのですが、
もっと私の作品を多くの人に知ってもらいたいという欲がでてきました。
そこで、以下の媒体で連載してみようと思います。

媒体が違えば読者層も変わってくると思いますので、
上記の他にも掲載するかもしれません。

誰かの目にとまるといいな。

親愛なるきみへ

最近、調子はどう?

あまり具合が良くないみたいだけど。

寂しいからといって、周りの人たちを責めてはだめだ。

周りは、きみが望むようには動いてはくれないよ。

それは、きみが嫌われているからではなくて、

みんな自分のことで忙しいからだよ。

きみの人生は、悲しいことばかりではないはずだ。

楽しいことだって、たくさんあるはずだ。

悲しみが強すぎて、それがかすれてしまっているだけだ。

だけど、はっきりと目に見える形で証拠を出さないと、

きみは納得しないよね。

こうしてみたらどうだろう。

悲しいことがあったら、左腕をナイフで切るんだ。

悲しみが深ければ深いほど、傷も深くなるんだ。

楽しいことがあったら、右腕をナイフで切るんだ。

喜びが大きければ大きいほど、

傷も深くなるんだ。

ちらかの腕が傷ひとつないきれいなままなんて、

きっとありえない。

悲しみばかりじゃないってことが、理解できると思うよ。

Good Luck.

齊藤木 一紗より


親愛なるあなたへ

お手紙ありがとう。とても嬉しいです。

あなたのアドバイス通り、ナイフで印をつけてみました。

の一週間で、私は理解しました。

どんなにささいな苦しみも、

どんなにささいな喜びも、

すべて印をつけていきました。

あなたのおかげで立ち直れそうです。

右腕は見る影もなくなってしまいましたが、

私は今、幸せを感じています。

生きていることに感謝せずにはいられません。

もちろん、あなたにも。

ありがとう。

齊藤木 一紗より