雑記

新人賞に落選。今後の方針など。

第65回群像新人文学賞に応募したが、落選となった。当時の自分の力を出し切った作品だった。
一昨年は認知症を患った義母の介護に追われる日々で、早朝の数時間しか執筆の時間が作れなかったが、昨年は春に義母が数ヶ月入院し、そのまま施設へ入所したたため、一気に書き上げ、10月にweb応募した。

応募した後、すぐに新しい作品に着手する予定だったが、燃え尽きたように何も書く気が起こらなくなった。書きなさいと私は自分自身に鞭打つも、胸がつかえるような息苦しさを感じてまったく進まない。そうやって半年ほど苦しんだが、今年の6月号が発売され結果を知り、落選だったにもかかわらず私はほっと安堵した。すると、急に次の話が書きたくなってきたのである。

私は、おそらく区切りが欲しかったのだと思う。当時の限界まで魂を込めて書いたものだったから、予選は通過したのだろうか、誰かに読まれることなく処分されてしまったか、逆にいいところまで進んだのか、気掛かりで仕方なかった。今にしてみれば、まだまだ未熟な作品だったと思えるが、当時は手塩にかけた可愛い我が子をひとりで送り出した母親のような落ち着かない心境だった。

現在、新作を執筆中だが、特に期限は決めていない。これまで、あの新人賞に応募しよう、この新人賞に応募しよう……と、とにかく短期間で量をこなすために毎回締切を決めていたのだが、『最後まで書き完成させる』という最低ラインを越えられるようになった今の自分に必要なものは、締切を設けず、ただひたすらに質を上げていくことではないかと思う。小説で語るべきことを構築する技術、感性、執念、など必要なものを磨いていきたい。


大筋で言いたいことは書けているけれど、自分以外の誰かがそこにたどり着くまでには細工が必要で、それをちまちまと作っていることをしんどいと思いつつも幸せを感じている。


まだ、

自分のスタイルというものがないから、

なにか強いものに出会うと、

炎に包まれるように隔絶されて、

自分のありかが熱でとけて

わからなくなる。


小説を書いていると、
人生は1分1秒が分岐点なんだなと感じる。