趣味 死ぬこと

死ぬ時は、病死や事故死ではなく、十分生きた上で安らかに死にたい。誰もが願うことだろう。

想像するだけなら、病死も事故死も自殺もできる。
病死の時は、愛する者に向けてビデオレターを撮影しているところを想像する。死を覚悟するから苦しみは無い。
事故死の時は、ダンプカーにはねられたり、雷に撃たれて黒コゲになったりする自分を眺める形で想像する。即死だから苦しみは無い。
自殺の時は、首を吊ったり、一酸化炭素中毒で死ぬところを想像する。世の中を恨みながら死んでいく。自殺の動機として妥当だろう。その死体を、愛する者が発見し悲しみにくれる。その悲しみようを見て、罪悪感が生まれ、死を想像するのをやめる。
本当に死ぬまでに、あと何回死ぬことを繰り返すかはわからないが、もはやこの行為は生活の一部となりつつある。